第13回。 地理 その3 総論3 土壌・植生・農業

 
 
 
 アメブロからの続きです。整理のための視点になるところは、赤線で示してみました。
 
 
 アメブロで長めに紹介したのは、「成帯土壌」です。「気候帯と分布が一致する土壌」のことであります。
 これの対義語が、「間帯土壌」です。「気候帯に関係なく、その地域の特性に支配され、局地的に分布する土壌」です。
 
 
 アメブロでは、「成帯土壌」を、気候帯(主に気温を切り口とするもの)と絡めて紹介しましたが。
 「成帯土壌」の本来の分類は、湿度によります。
 湿潤土壌・半乾燥土壌・乾燥土壌です。
 各土壌の説明については、アメブロに載せたので割愛。
 
 
 湿潤土壌
 
  ラトソル:熱帯雨林気候
  赤黄色土:熱帯モンスーン気候やサバナ気候
  褐色森林土:温帯の森林地帯付近に広がる。
  ポドゾル:タイガ気候
  ツンドラ土:ツンドラ気候。 
 
 半乾燥土壌
 
 チェルノーゼム(黒色土):ステップ気候。ウクライナ周辺。
 プレーリー土:ステップ気候。北アメリカ大陸中西部・アルゼンチン南部。
 
 乾燥土壌
 
 栗色土:ステップ気候の中でも、短草草原。半乾燥土壌よりも、乾燥が強い地域の土壌。
 砂漠土:乾燥気候
 
 
 間帯土壌
 
 レグール:黒色綿花土とも。玄武岩が風化した、黒い土。熱帯に多く、肥沃。インドのデカン高原が有名。
 テラローシャ:火山岩が風化した赤紫色の土。水はけがよく、肥沃。ブラジル高原に分布。
 テラロッサ:石灰岩が風化した赤い土。肥沃ではない。地中海沿岸の土壌。
 黄土:中国北西部の砂漠地帯で形成され、風や黄河の氾濫で運ばれる。岩石が風化したシルトであり、肥沃。
 ほかに、火山灰土などがあります。 
 
 
 
 植生
 
 
 これらの「土壌」と、「気候」。また、「標高」等の地形によって、植生と農業が決まってきます。
 植生については、主に各論で述べていきますが、ここでは切り口・視点を紹介します。
 
 
 気候による植生(植生の水平分布)
 
 広域的な、地域全体の植生の特色は、気候によって決まってきます
 
 熱帯雨林:水分の保持、酸素の生産などに大きな役割を果たしています。
 サバナ:草原地帯です。多くの野生動物の生息域になっています。
 砂漠:
 ステップ:半乾燥地域の草原地帯です。
 常緑広葉樹林
 落葉広葉樹林
 タイガ(等、針葉樹林)
 ツンドラ
 
 このへんは、気候帯の名前になっているものも多いですので、説明は省略。
 常緑樹林~落葉樹林~針葉樹林は、大雑把にいって、亜熱帯~温帯~亜寒帯であるとお考えください。
 
 
 標高による植生(植生の垂直分布)
 
 標高が高くなると気温が下がるため、生えてくる植物の種類が変わってきます。
 そこに湿度等の問題が加わり、(地域全体ではない)局地的な植生の特色が現れます。
 
 
 
 農業
 
 基本的には、気候と土壌により、生育できる植物(農作物)は決まってきます
 しかし、人間の手による変容も加わります。
 この二つが視点ですね。
 
 
 熱帯(A)
 
 熱帯雨林気候(Af)
 栄養に乏しいラトソル・赤黄色土ですので、基本的には農業に向きません。
 土壌の栄養分を補うために、焼畑農業が行われています。樹木を燃やし、その灰を肥料とするものです。
 大規模なプランテーション農業が行われている地域もあります。
 
 熱帯モンスーン気候(Am)
 土壌としては、本来は肥沃ではありませんが、温暖で湿度が高いため、植物の生育には適しています。
 東南アジアを中心に、稲作地域となっています。
 ほかにも、サトウキビやバナナなどの生育に適します。
 
 サバナ気候(As)
 土壌が肥沃ではなく、湿度が低いために、基本的には農業はあまり盛んではありません。
 遊牧地域になっていることが多いです。
 垂直分布・間帯土壌の影響による例外があります。
 
 
 乾燥帯(B)
 
 ステップ気候(BS)
 土壌が大変肥沃です。不足する水分は灌漑等でおぎない、大規模に農業が発達しています。
 
 砂漠(BW)
 オアシス近辺以外は、ほとんど農業がありません。
 
 
 温帯(C)
 
 温暖湿潤(Cfa)・温暖夏雨
 温暖で降水量が多いため、熱帯モンスーン気候とならび、稲作に最適の地域です。
 
 西岸海洋性(Cfb/Cfc)
 褐色森林土が広がり、肥沃です。小麦の栽培や、牧草栽培による牧畜業、それらの混合農業が盛んです。
 
 地中海性(Cs)
 乾燥し、土壌も肥沃ではありません。そのため、樹木性作物(オリーブなど)や牧畜が盛んです。雨の多い季節には小麦を育て、これらを合わせた混合農業を、地中海式農業といいます。
 
 
 亜寒帯(D)
 
 気温が低いので、それに適した農業が発達します。土壌はあまり肥沃ではありません。
 比較的気温が高いところでは小麦。低いところではジャガイモ、ライ麦など。ほかに酪農等の畜産です。
 
 
 寒帯(E)
 
 ツンドラ(ET)では、地衣類等の植物が生える程度ですので、農業には向きません。
 トナカイの遊牧や狩猟・漁業が有力な一次産業となります。
 
 
 
 農業はただ並べているだけみたいになってしまいましたが…。
 やはり、「気候」「土壌」の影響を強く受けますので、その二つが視点となります。
 混乱したばあいには、「気候」「土壌」に戻って考えると、理解が進むと思いますよ!
 
 
 

無料占いのお申し込みは、 こちら からどうぞ

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2015
このエントリーをはてなブックマークに追加