<無料占い> この男性とは良縁でしょうか? マルクさんより。

 
 
 今回は、マルクさん(女性・40代)からのご相談です。「前回の占いの結果については、受け入れ難いものがあったのですが、実は最近素敵な人に出会い、半年ひきずった失恋が消えました。年下の男性で、安定した職を持った高給取りで、立地のいいところに住んでいます。どうして私?という不安もあります。実はもう関係を持ってしまい、それもあって元彼を乗り越えることができたのですが、関係を持ったことは失敗したなと後悔しています。優しいし毎日連絡をくれますが、なんだか不安です。もう深追いしないように、縁がないなら気持ちが大きくなる前に決断しようと思います。」とのご相談内容です。
 
 
 得られた卦は、「兌之損」(兌、損へゆく)です。
 
 
 まずは「兌(兌為沢)」の卦を検討します。「だ」と読みます。最上図、左側をご参照ください。
 
 「兌(兌為沢)」は、上下とも沢というかたちです。「沢」は、口や少女を意味します。少女たちが集まっておしゃべりしているように楽しげなかたちを意味します。
 
 このかたちについて、「友人たちと励まし合い競い合って、向上していこう」という言葉が示されています。
 
「兌」の占いの言葉は、
 
 「兌」は伸び栄える。「よろこび」という意味である。
 外柔内剛の徳性を示している。
 正しい道を行く自然な喜びを貫けば万事順調。
 よろこびの心は、人を励まし、苦難を乗り越えさせるものなのだ。
 
 というものです。
 
 「兌」は、よろこびを意味します。しかし、よろこびに溺れてはいけないわけで、何事にも慎ましさを忘れず、欲望をほどほどにとどめれば、良い結果につながる、という運気です。
 日々の平穏については吉ですが、大きなことをするにはやや勢い不足と考えられます。
 人間関係でも、小さなこと、楽しんで軽い付き合いをするには悪くない卦です。一方、しっかりした人間関係が必要な場合には、慎重にならなければならない運気といえます。注意すべきこととして、「口は災いのもと」にならないように、と言われています。また、相手の人柄について、口ではうまいことを言い、表面の人当たりはいいけれど、虚言癖であったり、やや内実に乏しい人物である可能性があるとされます。
 恋愛関係で言えば、間違いが起きやすい運気であると言われてきました。現代的に言うならば、軽い関係、遊びの恋愛と考えるならばまあそれでも良いのですが、結婚等を考える真剣なおつきあいには向かない運気であるとされます。上記のように、相手側がやや内実の乏しい人物であるという可能性があるからです。
 
 
 
 次に、「損(山沢損)」の卦を検討します。最上図、右側をご参照ください。
 
 「損」というと、なんだか悪い卦のように見えます。
 しかし、これは現代風にいうならば、「ボランティア」に近い意味です。
 「損して得取れ」ということわざと絡めて説明されることもあります。
 
 山のふもとに沢があるかたちです。
 沢が深い(低い)ほど、その分、相対的に山は高くなります。
 
 「損」の占いの言葉は、
 
 自らを下の立場に置き、上の人に奉仕する。
 欲望を抑えて、高い理想を目指す。
 誠意をもって、自ら他者のためにほねおりをすれば大吉である。
 
 というものです。
 
 「損」の卦が出た時は、出費や損耗、あるいはほねおりの多い時期と言えます。しかし、「損して得取れ」。後で好転する兆しが見える、そのような運気と言えます。
 仕事でも同様で、苦労や損失の多い時期です。
 人間関係について言えば、こちらが一歩引き、相手を認めるのがよいでしょう。
 
 
 
 以上のような「兌」「損」の卦を踏まえて、マルクさんのお話とあわせて、運勢を判断します。
 「A之B」という卦が得られた時の、「A」と「B」の関係については、以下のように解釈されます。
 現在、メインとして表に出ている運気は「A」である。この「A」の中に、サブとして、「B」が内包されている。今は内部にあって表に出ていない「B」であるが、やがてこれが成長して、全体として「B」がメインとなり、表に出てくる可能性がある。その結果、運気が「A」から「B」へと変化するということができる。
 すなわち、主に内包関係と見るか、主に変化の関係と見るか、基本的な意味合いは同じですが、どちらを重視して解釈すべきかという点は問題となります。
 今回は、どちらで考えてもほぼ同じ内容かと感じられました。説明上の便宜から「変化」として記事を作成しました。
 
 
 
 結論です。
 
 「おとなの恋愛、楽しむ恋」には最適であるかと見立てました。
 そこから関係を深化させようと考えるのであれば、繊細な舵取りが必要になるかと。
 「深追いする」よりは「深追いさせる」ことができるかどうかにかかっているかと見立てました。
 
 
 
 
 今回得られた卦は、「兌、損へゆく」です。
 
 現在の運気を示す「兌」は、上下とも「沢」を意味します。
 「沢」は、「少女、笑い、喜び、口、身軽さ」などを象徴しています。悪く言えば、「深みがない、軽薄だ」ということにもなります。
 
 「兌」は、まさに、「こころ楽しい恋愛」です。
 浅く付き合い、楽しみを求める。そのような、「おとなの恋愛、楽しむ恋」には最適であるという運勢です。
 
 このような「兌」が、やがて「損」へと変化していくと解釈されます。
 
 「損」の卦は、現代的に表現するならば「ボランティア」です。何かと「しんどい努力が必要になる」とされる時期を象徴します。
 また、「相手次第」という部分もありますので、やはりなかなか大変なイメージもあります。
 自分から行動していく必要がある運気であり、また、自分ひとりの利益を考えていくにはあまり向きません。「急がば回れ」「損して得取れ」的な動き方が要求されるような運気です。
 
 もっとも、「損」を恋愛について考える場合には、やや異なった視点が必要かと私は考えております。
 『トリニティウェブ』というウェブマガジンに寄稿した、私の記事からの引用になりますが……。
 
 この「損」の卦の面白いところは、「ボランティア」のように、自発的に・自分から動かなくてはいけないのですが、じゃあリーダーシップを取っていくのが良いのかというと、そういうわけでもないというところです。リーダーシップを象徴するのは「益」の卦。字面からしても反対ですので、「損」の指針にはなりにくいところがあります。
 こんな「損」の卦を説明するのに、ぴったりの言葉を最近耳にしました。
 それが「誘い受け」です。
 基本的には「受け身」、誰かにリードしてもらうんだけど、そういう状況に持っていくように「誘う」、つまり自分から動いていく。
 これが「損」の卦にはぴったりの行動指針ではないかと思っています。
 
 「誘い受け」という言葉自体は、いわゆるボーイズラブ用語ということもあり、男女間に使うには不適切かもしれませんが、発想としてはピッタリなので、この用語を使っております。
 「相手が積極的に動きたくなるように、できる限りの準備を努力して整える」というイメージ。それが「損」の卦です。
 
 
 この二つの卦から、「しばらくの間は、こころ楽しい恋愛を満喫できるであろう。しかし、そこから関係を深化させていこうとする場合には、『自分が彼を深追いする』のではなく、『彼に自分を深追いさせる』ような動き方や工夫が必要となる。やりがいはあると思われるが、苦労も多いかと感じられる」というイメージかと感じられました。
 
 ご縁がないわけではありません。しかし、簡単な恋愛ではないとも思われますし、はまった後で別れるとなりますと、やはりつらい思いをされることにはなるかと感じられます。
 しかし、「浅く、楽しむ」ことを意識し、状況をコントロールしていけるならば、うまく回るかと。
 その点をどう判断されるかが問題になるのではないかと。そのように、見立てます。
 
 
 

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