<無料占い> 無題。 ゆきさんより。

 
 
 今回は、ゆきさん(女性・40代)からのご相談です。「年下の彼について、相談です。今月彼が来た時、何かの拍子で、『実は僕、彼女ができたんですよ』って打ち明けられました。『先輩の紹介で知り合って8ヶ月、うやむやのうちに付き合う感じになってから半年強くらいですかね』と。『(私に対して)なかなか言い出せなくて』と言われました。そりゃ、ショックでした。でも、気持ちを見せずに明るく振舞いました。そうしたら、結婚相談までされてしまって。職場の人たちにも、ガンガン相談しているそうです。金銭的な問題や、不安や、プロポーズなど。職場の先輩たちからは、『お前これ逃したらもう一生ないぞ』なんて言われているらしく、本人も焦っているのかなと感じました。『踏み切れないのは金銭的な問題?』と聞いたら、『それだけじゃないんですけど』とのこと。また来月相談に乗ってくださいと言われてしまいました。頑張って笑顔で見送りましたが、いつものお礼のメールも、その日ばかりはする気になれませんでした。私のことは嫌いじゃないと思うのです。営業と顧客という関係でさえなかったらと、いつも悔しい思いをしています。でも、私は諦めるつもりはさらさら無いのです。勝負は最期まで分からないから。彼は、彼女と結婚しそうですか?私はどう彼に接すれば良いのでしょうか?」とのご相談内容です。
 
 
 得られた卦は、「需之損」(需、損へゆく)です。
 
 
 まずは「需(水天需)」の卦を検討します。最上図、左側をご参照ください。
 
 「需」は、「待つ」という意味です。
 それも、準備万端を整えた上で、積極的に、期待して待つというものです。
 たとえて言えば、100メートル走で、「位置について、よーい」で腰を上げている状態。
 後は「ドン」が来るのを待つばかり、そのようなイメージです。
 
 卦のかたちでいうと、天の上に雲がもくもくと上がっている状態。
 後は雨が降るのをまつばかり、そういうイメージです。
 
 この「需」の占いの言葉は、
 誠意をもって、じっと待機せよ。そうすれば大成功するであろう。
 あせらずさわがず、はらごしらえするというぐらいの余裕を持て。
 というものです。
 
 「需」の卦が出た時は、いかにも行けそうな状況が整っているという運気です。
 そこをこらえてタイミングを見計らうのが重要、フライングだけはしないように、そういう運勢です。
 (「需」の卦が単独で出た場合に)ポイントとなるのは、下から五本目の実線です。この線は、非常に良い位置に、良い状態で存在しているものですから、じっと待ってタイミングを合わせればうまくいくと考えられるのです。ただし、下から数えて五本目…チャンスまではなかなか遠い、というイメージも含まれているわけです。
 人間関係を見る場合、相手側に聞き入れる気分がないという運気です。やはりしばらく時機を待つのが良いとされています。また、誠実な人であるのに、どうもタイミングが良くない、そのように考えられる運気です。こちらから動いてもうまくいかない運気です。
 恋愛・結婚運としても良くありません。こちらは乗り気であり、話をまとめたいが、相手側が乗り気ではない、という運勢であると考えられています。
 
 
 
 次に、「損(山沢損)」の卦を検討します。最上図、右側をご参照ください。
 
 「損」というと、なんだか悪い卦のように見えます。
 しかし、これは現代風にいうならば、「ボランティア」に近い意味です。
 「損して得取れ」ということわざと絡めて説明されることもあります。
 
 山のふもとに沢があるかたちです。
 沢が深い(低い)ほど、その分、相対的に山は高くなります。
 
 「損」の占いの言葉は、
 
 自らを下の立場に置き、上の人に奉仕する。
 欲望を抑えて、高い理想を目指す。
 誠意をもって、自ら他者のためにほねおりをすれば大吉である。
 
 というものです。
 
 「損」の卦が出た時は、出費や損耗、あるいはほねおりの多い時期と言えます。しかし、「損して得取れ」。後で好転する兆しが見える、そのような運気と言えます。
 仕事でも同様で、苦労や損失の多い時期です。
 人間関係について言えば、こちらが一歩引き、相手を認めるのがよいでしょう。
 
 
 
 以上のような「需」「損」の卦を踏まえて、ゆきさんのお話とあわせて、運勢を判断します。
 「A之B」という卦が得られた時の、「A」と「B」の関係については、以下のように解釈されます。
 現在、メインとして表に出ている運気は「A」である。この「A」の中に、サブとして、「B」が内包されている。今は内部にあって表に出ていない「B」であるが、やがてこれが成長して、全体として「B」がメインとなり、表に出てくる可能性がある。その結果、運気が「A」から「B」へと変化するということができる。
 すなわち、主に内包関係と見るか、主に変化の関係と見るか、基本的な意味合いは同じですが、どちらを重視して解釈すべきかという点は問題となります。
 今回は、卦の関係性から見て、内包と判断しました。
 
 
 
 結論です。
 
 難しいかとは存じますが、まずは気持ちを落ち着けることかと見立てます。
 基本的な姿勢は、「待つ」ことかと。(これまでのお話を伺っていても、ゆきさんの側からは、積極的には動けないのですよね?)
 プロポーズが成功してしまえば、仕方無いところはあるかと思います。その場合は、まずは気持ちを落ち着けて、今のお付き合いを続けて行く事をメインに考えることかと。
 成功しなければ、焦らず、少しずつ関係性を進めていくことが良いかと見立てました。
 いずれにせよ、厳しい状況ではありますよね。「急がば回れ」が一つのヒントになるかもしれません。
 
 
 
 
 今回得られた卦は、「需、損へゆく」です。
 
 メインの運気を示す「需」は、「待つ」という意味です。それも、「できる限りの準備は整えて、いつでも動ける状態にしておきつつも、気持だけは焦らず落ち着くようにして待つ」という意味です。
 たとえるならば、「田んぼに雨が欲しい。西の空には分厚い雨雲が見える。でもまだこっちには来ていない。」そのようなイメージでもあります。非常に気持ちがジリジリしますが、ここは一つ、落ち着くことが必要となります。フライング・暴発だけはいけません。
 
 「焦りは禁物」かと。まずは気持ちを落ち着けることが必要と感じられました。
 また、基本的な姿勢は「プロポーズの結果待ち」ではないかと見立てます。
 これまでのお話を伺っていても、ゆきさんの側からは、どうしても積極的には動けないところがおありかと感じられました。やはり、無理はできないと思われるのです。
 
 
 このような「需」に内包されているサブの運気が「損」です。
 
 「損」の卦は、現代的に表現するならば「ボランティア」です。何かと「しんどい努力が必要になる」とされる時期を象徴します。
 また、「相手次第」という部分もありますので、やはりなかなか大変なイメージもあります。
 自分から行動していく必要がある運気であり、また、自分ひとりの利益を考えていくにはあまり向きません。「急がば回れ」「損して得取れ」的な動き方が要求されるような運気です。
 
 もっとも、「損」を恋愛について考える場合には、やや異なった視点が必要かと私は考えております。
 『トリニティウェブ』というウェブマガジンに寄稿した、私の記事からの引用になりますが……。
 
 この「損」の卦の面白いところは、「ボランティア」のように、自発的に・自分から動かなくてはいけないのですが、じゃあリーダーシップを取っていくのが良いのかというと、そういうわけでもないというところです。リーダーシップを象徴するのは「益」の卦。字面からしても反対ですので、「損」の指針にはなりにくいところがあります。
 こんな「損」の卦を説明するのに、ぴったりの言葉を最近耳にしました。
 それが「誘い受け」です。
 基本的には「受け身」、誰かにリードしてもらうんだけど、そういう状況に持っていくように「誘う」、つまり自分から動いていく。
 これが「損」の卦にはぴったりの行動指針ではないかと思っています。
 
 「誘い受け」という言葉自体は、いわゆるボーイズラブ用語ということもあり、男女間に使うには不適切かもしれませんが、発想としてはピッタリなので、この用語を使っております。
 「相手が積極的に動きたくなるように、できる限りの準備を努力して整える」というイメージ。それが「損」の卦です。
 
 
 「損」について、長々と説明いたしましたが……。
 今回は、この「誘い受け」は、直接には関係しないかもしれません。
 むしろ、「損」の持つ性質の中でも、「急がば回れ」が重要かと見立てます。
 
 「諦めるつもりはさらさら無い」と伺いました。
 それならば、結果がどうあれ、そのお気持ちを変える必要は無いのではないかと、見立てます。
 
 彼のプロポーズが成功しなかった場合には、基本的にはこれまで通りで良い訳ですよね?
 焦らず、少しずつ関係性を進めていくことがお勧めになるかと。
 
 問題は、彼のプロポーズが成功した場合です。
 このケースでは、2つの方向があるかと。
 ひとつには、「これまで通り、良好なお友達の関係を続けられるよう、努力する」です。
 もうひとつは、人の不幸を願うところがあるようでもありますが、「それでも気長に、チャンスを待つ」かと。究極の「急がば回れ」ではあります。
 
 
 気持ちが固まっていらっしゃるのであれば、あとは「方針や対応をどうするか」だけではないかと。
 まずは、「焦らず、気持ちを落ち着ける他は無い」かと見立てます。
 どのような結果になったにせよ、「それでも、付き合いを続けたいのであれば、どうするか」を考えて、「気長に構えて行く」。
 まずはそうした発想が、お勧めになるのではないかと。
 そのように、見立てます。
 
 
 

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