<無料占い> 両親のこと。 林檎さんより。

 
 
 今回は、林檎さん(女性・40代)からのご相談です。「結婚して40年以上になる両親が、とにかく憎しみあっていて仲が悪いのです。私と子供二人と同居していますが、穏やかに過ごせません。父の暴言は常で、たまに暴力も振るっています。ケガをさせるほどではありません。イライラしていて、何かに取り憑かれているように思います。母は長年我慢をしすぎて欝になっています。子供も目の当たりにしていて、けんかを止めようと間に入ったり苦痛な思いをさせてしまっています。私は昔からなので慣れていますが、家族みんなで仲良くするにはどうしたらいいでしょうか。」とのご相談内容です。
 
 
 得られた卦は、「需之屯」(需、屯へゆく)です。
 
 
 まずは「需(水天需)」の卦を検討します。最上図、左側をご参照ください。
 
 「需」は、「待つ」という意味です。
 それも、準備万端を整えた上で、積極的に、期待して待つというものです。
 たとえて言えば、100メートル走で、「位置について、よーい」で腰を上げている状態。
 後は「ドン」が来るのを待つばかり、そのようなイメージです。
 
 卦のかたちでいうと、天の上に雲がもくもくと上がっている状態。
 後は雨が降るのをまつばかり、そういうイメージです。
 
 この「需」の占いの言葉は、
 誠意をもって、じっと待機せよ。そうすれば大成功するであろう。
 あせらずさわがず、はらごしらえするというぐらいの余裕を持て。
 というものです。
 
 「需」の卦が出た時は、いかにも行けそうな状況が整っているという運気です。
 そこをこらえてタイミングを見計らうのが重要、フライングだけはしないように、そういう運勢です。
 (「需」の卦が単独で出た場合に)ポイントとなるのは、下から五本目の実線です。この線は、非常に良い位置に、良い状態で存在しているものですから、じっと待ってタイミングを合わせればうまくいくと考えられるのです。ただし、下から数えて五本目…チャンスまではなかなか遠い、というイメージも含まれているわけです。
 人間関係を見る場合、相手側に聞き入れる気分がないという運気です。やはりしばらく時機を待つのが良いとされています。また、誠実な人であるのに、どうもタイミングが良くない、そのように考えられる運気です。こちらから動いてもうまくいかない運気です。
 恋愛・結婚運としても良くありません。こちらは乗り気であり、話をまとめたいが、相手側が乗り気ではない、という運勢であると考えられています。
 
 
 
 次に、「屯(水雷屯)」の卦を検討します。「ちゅん」と読みます。最上図、右側をご参照ください。
 
 「屯」は、「とどこおる」「行き悩む」という意味です。悩みの多い時期を象徴する運勢です。
 
 「屯(水雷屯)」は、上は雲、下は雷というかたちです。雲が垂れこめ、雷も鳴っているのだが、恵みの雨はまだ降らない、そういうかたちです。「大きな志を持て」という言葉が示されています。
 
「屯」の占いの言葉は、
 
 苦難の時(水)である。しかし新しい運勢を切り開くべく活発に動く(雷)。
 やがて運勢は開けるであろう。
 焦って暴走してはいけない。最初に建てた計画を貫こう。
 というものです。
 
 「屯」の卦が出た時は、運勢は良くありません。悩み多く、行き詰まっている時期を象徴しています。『易経』の中でも、運勢の悪さでは四天王にあたります。
 この「屯」は、大きな希望があるけれども、苦しみもまた多い、という運勢です。
 また、産みの苦しみ、なにか事を起こそうとする時に伴う苦しみを象徴するものです。例えば起業であるとか、就職活動(社会へ出ていく時)ですね。
 結婚運では、「それほど良い相手ではない(期待外れ)」という運気であるとされてきました。
 
 
 
 以上のような「需」「屯」の卦を踏まえて、林檎さんのお話とあわせて、運勢を判断します。
 「A之B」という卦が得られた時の、「A」と「B」の関係については、以下のように解釈されます。
 現在、メインとして表に出ている運気は「A」である。この「A」の中に、サブとして、「B」が内包されている。今は内部にあって表に出ていない「B」であるが、やがてこれが成長して、全体として「B」がメインとなり、表に出てくる可能性がある。その結果、運気が「A」から「B」へと変化するということができる。
 すなわち、主に内包関係と見るか、主に変化の関係と見るか、基本的な意味合いは同じですが、どちらを重視して解釈すべきかという点は問題となります。
 今回は、卦の性質からみて、内包関係と解釈しました。
 
 
 
 結論です。
 
 「数年、待つ」ほかは無いかもしれません。
 「林檎さんが強い態度に出て、お父様を抑える」という方法もあるかとは感じられますが、無理はされないほうが良いかと。
 
 
 
 
 今回得られた卦は、「需、屯へゆく」です。
 
 メインの運気を示す「需」は、「待つ」という意味です。それも、「できる限りの準備は整えて、いつでも動ける状態にしておきつつも、気持だけは焦らず落ち着くようにして待つ」という意味です。
 たとえるならば、「田んぼに雨が欲しい。西の空には分厚い雨雲が見える。でもまだこっちには来ていない。」そのようなイメージでもあります。非常に気持ちがジリジリしますが、ここは一つ、落ち着くことが必要となります。フライング・暴発だけはいけません。
 
 このような「需」に内包されているサブの運気が「屯」です。
 「屯」は、一言で言えば「産みの苦しみ」です。大きな希望を持って事を為そうとするからこそ、それに伴って大きな悩みが生ずる、という運気です。
 「屯」は、「四難卦」と言われています。「悪い運気の四天王」という意味です。ただ、四難卦の中でも、(「蹇」と)「屯」は、それほど悪い運気ではないと私は考えています。
 専門的になりますが、(「蹇」も)「屯」も、「中正」が二本あるため、運気がめちゃくちゃに乱れているというわけではないということ。また、卦の性格が分かりやすく、対策が非常にはっきりしているということ。それらの理由により、「四難」の残りの二つである「習坎」や「困」、あるいは四難卦ではないものの、悪い運気とされる「否」や「明夷」ほどは厳しくないと思われるのです。
 「屯」の性格は、はっきりしています。したがって、「覚悟を持って進むならば」、必ずしも悪いとまでは言えないのです。
 とはいえ、それでも「苦しみ」です。かなりの苦労が予想される、という運気ではあります。
 
 
 2つの卦を、合わせますと。
 基本的には、「待つ他は無い」であり、「積極的に動くのであれば、相当な覚悟が必要」かと見立てます。
 「積極的に動く」となれば、「林檎さんが強い態度に出て、お父様を抑える」他はないわけですが。
 「慣れてしまっている」とのお話です。「慣らされてしまっている」とも言えるかもしれません。そうなりますと、気持ちの上で、「奮い立つ」ことは難しいのではないでしょうか。無理はされないほうが良いかと見立てます。
 
 私もそうですが。
 男性は、病気や加齢で「衰え」を実感すると、不機嫌になります。
 その不機嫌の程度や、解消の仕方は、みなそれぞれ違うとは思いますけれど。
 
 また、悲しい話ではありますが。
 「暴力に頼る人は、力のある相手には暴力を振るわない。力のある相手の前では小さくなる。」というところがあります。 
 
 こうした事情と、「需」すなわち「待つのが良い」という卦と、「屯」すなわち「苦労が多い」という卦が得られたことからしますと。
 息子さんが「力をつけ」、同時にお父さまの「力が衰える」のを待つ。もしくは、「大変だとは思われるが、現時点で、林檎さんの方が力があることを見せ付ける」。
 そういう方向性になるのではないかと、感じられました。
 
 息子さんが「力をつける」ようにしてあげる。併せて、その力が「暴力」にはならないようにしてあげる。そのような方向性はいかがかと、提案いたします。
 
 「林檎さんが抑える」という方法もあるかとは思いますが、小さい頃からお父様を見てきて、怖い思いをされてきていますと、「奮い立つ」ことが難しいのではないかと感じられるのです。
 無理はされないほうが良いかと見立てます。
 
 二つの卦の関係性からすると、2~3年。
 「需」という卦の性質を考えますと、あるいは、もう少しかかるかもしれません。
 
 
 私の解釈は、「林檎さんがお求めになっている方向性とは、違ったものになってしまっている」ところがあるかとは、思います。
 それでも。「息子さんが大きくなることで、お父様が暴れなくなる。その結果、穏やかに過ごせるようになる。」という方向性が「安全なもの」ではないかと、見立てます。
 
 
 

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