<無料占い> 息子の志望校。 るーちぇさんより。

 
 
 今回は、るーちぇさんからのご相談です。「公立高校の願書を提出しました。もうすぐ志願変更の期限が来ます。塾の先生からは、今の志望校はギリギリだと言われました。もしものことを考えておくようにとのことでしたが、本人は滑り止めの私立高校(父の母校)にはあまり乗り気では無く、併願するのに仕方なくと言ったところです。どうしても公立に行きたいと言っており、安全を考えるならば公立のランクを下げることになりますが、そこも行きたいところでは無いようです。成績は徐々に上がってきていますが、ギリギリなので親としてもどうしたら良いか分かりません。私は第一希望を受けるのが良いと思うのですが、主人はランクを下げる方が良いと考えています。本人の目標は大学進学なので、ランクを下げるとそれは見込めない学校になります。周りに流されやすい子だということも心配です。このまま勝負をかけて良いのか悩んでおります。」とのご相談内容です。
 
 
 得られた卦は、「无妄之既済」(无妄、既済へゆく)です。
 
 
 まずは「无妄(天雷无妄)」の卦を検討します。「むぼう」と読みます。最上図、左側をご参照ください。
 
 「无妄」の「无」は「無」、「妄」は「望」を意味します。
 ああしたいこうしたいという希望や予定、へたな工夫や下心を捨てて、自然のなりゆきに身を任せるべきだ、そういう運勢を示しています。
 
 「无妄(天雷无妄)」は、天に雷が鳴り響くかたちを示しており、これは、易学では、「健やかに動く」という大自然の様子を象徴しています。万物はみな自然の大きな流れにしたがうのであり、下手な作為はしないほうがよい、そういう解釈がされています。
 
「无妄」の占いの言葉は、
 
 剛(天)にして動いてやまぬ(雷)。
 无妄は天命に従うので、大いに伸び栄えるであろう。
 策謀を弄してはいけない。
 
 というものです。
 
 「无妄」の運気は、大きな運勢です。専門的な用語でいうと、「中正」が二つあり、正しく対応しているので、理想的な運勢ともいえます。
 というと、非常にすばらしいかのように思えるのですが、上にある占いの言葉は、「運命というもの」「自然というもの」を賛美した言葉なのです。
 これを人間の身に引き直してみると、大自然のもたらす働きは、たとえば四季があって、晴雨があって、生活が成り立つのですが、思わぬ大災害がありうることをも示しています。大災害のような不幸があっても動じないように、そういう戒めをふくんだ運勢です。
 
 そのため、この卦は吉とか凶とか、そのような評価を下しにくい卦です。
 この卦が出た時は、邪念を捨てて無心でいくのがよい、と言われます。
 全体的には受け身の態度が良いとされます。自然発生的な出来事には従っておいて悪いことはない、そのような運勢です。逆に欲を出すのはあまりよくありません。
 思いがけない不幸や、逆に思いがけない幸運があるかも知れず、それはなかなか予想できない。そのような運気でもあります。
 
 
 
 次に、「既済(水火既済)」の卦を検討します。「きせい」と読みます。最上図、右側をご参照ください。
 
 「既済(水火既済)」は、「すでになる」と訓読みします。万事が完成した状態を表しています。
 
 「既済(水火既済)」は、火の上に水があり、燃え盛る火を水で消し終わったことを示すかたちです。「立派な人間は、災厄の予防に努める」という言葉が示されています。
 
 「既済」の卦の占いの言葉は、
 
 少しだけ伸び栄える。
 運勢の完成型であり、現状を維持すれば順調である。
 初めは吉であるが、やがて混乱に転ずるだろう。
 
 というものです。
 
 「既済」の卦は、六本の爻(横線)が、全て理想的な形に配置されている卦です。
 そのため、運勢の完成型であり、万事が完成した状態であるために、「すでになる」=「既済」なのです。この卦は、「泰」とならび、運勢が最高の状態にあることを示しています。
 しかし、『易経』は変化の書。
 今が最高ということは、後の伸びしろが望めないばかりか、むしろこれから運気が悪くなりかねないことを示しています。
 それが、「少しだけ伸び栄える」であり、「現状維持が吉」であり、「混乱のおそれ」であり、「災厄の予防」である、という占いの言葉に表れているのです。
 ですから、この卦が出た時は、「現状維持」・「新規事業には手をつけない」・「油断大敵」の3つを心がけるのがよいとされています。
 恋愛・結婚運も悪くありませんが、長続きさせるためには十分な注意が必要と考えられる運気です。 
 
 
 
 以上のような「无妄」「既済」の卦を踏まえて、るーちぇさんのお話とあわせて、運勢を判断します。
 「A之B」という卦が得られた時の、「A」と「B」の関係については、以下のように解釈されます。
 現在、メインとして表に出ている運気は「A」である。この「A」の中に、サブとして、「B」が内包されている。今は内部にあって表に出ていない「B」であるが、やがてこれが成長して、全体として「B」がメインとなり、表に出てくる可能性がある。その結果、運気が「A」から「B」へと変化するということができる。
 すなわち、主に内包関係と見るか、主に変化の関係と見るか、基本的な意味合いは同じですが、どちらを重視して解釈すべきかという点は問題となります。
 今回は、ご相談内容を考え合わせ、変化の関係として解釈しました。
 
 
 
 結論です。
 
 「勝負事ゆえ、結果がどう転ぶかは分からない」。そして、「将来的には、成功の可能性が感じられる」。ならば、「先々を見据えた選択をするのが良いのでは?」というイメージです。
 「第一志望に挑戦するのが良い」かと、見立てます。
 
 
 
 
 今回得られた卦は、「无妄、既済へゆく」です。
 
 現在の運気を示す「无妄」は、いわば「大いなる自然」といったイメージの運気です。「豊かな恵みがあるかもしれない。大災害があるかもしれない。何もなく、穏やかな四季が続くかもしれない」といったイメージですので、「何が起こるか分からない。何も起こらないかもしれない。」という、易者泣かせの運気です。
 このような「无妄」の卦が得られたときの心構えは、「やれる準備はしておくこと」と、「なるようになるとおおらかに構えること」の2つです。
 
 このような「无妄」が、やがて「既済」へと変化していくと解釈されます。
 「既済」は、「運勢の完成型」を示します。非常に良い状態ですが、易では「運勢は変化する」と考えていきますので、「いまが完成型」ということは、「今後は伸びしろがない」、「むしろ傾いていきがちだ」という意味合いも持ちます。慎重になる必要があります。
 もっとも、「これから後は傾きがちだから要警戒、気を緩めるな」というほうばかりが強調されすぎるきらいもあります。
 「既済」は、はっきりと盛運です。また、今回は「変化して『既済』になる」というケースですので、「これから後」の部分を、あまり意識する必要がありません。
 
 
 以上の2つの卦の性質と関係から、冒頭のような結論を導きました。
 「勝負事ゆえ、結果がどう転ぶかは分からない」。そして、「将来的には、成功の可能性が感じられる」。ならば、「先々を見据えた選択をするのが良いのでは?」というイメージです。
 
 受ける可能性のある学校は、3校。
 ならば当然、受かる可能性がある学校も、3校。
 
 ひとつは、本命。将来の目標を考える上でも、ベスト。
 もうひとつは、滑り止め。将来の目標を考える上では、「可能性を繫ぐ」ことができる。
 もうひとつも、いわば滑り止め。将来の目標を考える上では、「可能性を繫ぐ」ことが難しくなる。
 
 ご相談を伺ったかぎりでは、ランクの低い公立高校を受けることについて、「意義」を感じていらっしゃらないのではないかと。
 ならば「第一志望に挑戦するのが良い」かと、見立てます。
 
 受験には、2つの性格があるかと思うのです。
 ひとつは、「日々の勉強の結果、そのあらわれ」。もうひとつは、「勝負事」。3年後の大学受験でも、そこは変わらないかと。
 ならば、「勝負する」経験をされること自体にも、意味があるのではないかと。
 
 
 易占の結果に過ぎません。たかが占い、まさに「当たるも八卦当たらぬも八卦」です。
 それでも参考になるところがありますならば、幸いに存じます。
 
 
 

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